某元LD社長のblogにおもしろいエントリーがあったので、少し。藤沢数希blogに対してのエントリーだが、まぁ藤沢blogは見るからにちょっと呆れる内容だったけど。以下ホリエモンblogから。
関東地区での1%の世帯視聴率は173,660世帯に当たるとある。恋人や友達と2名とかで見ていることも考えられるが、としても人数にしてせいぜい20万人というところだろう。
TVにはながら視聴が多いことも考慮に入れれば、アルファブロガーは1%の視聴率の深夜番組程度のメディアとしての力は持っていることになる。ちなみに、私のブログで1日10万PVは下ることがない。多いときは30-40万PVとなる。多いときはTV視聴率にして2-3%程度はいくかもしれないということだ。
ちなみに、最近の深夜番組で1%を超えるものはヒットと言われる。ライブドアも番組提供していたことがあるので、視聴率データはなんとなく覚えているが、1%を超えるケースは無かったように思う。5年以上前の話だ。
単純に視聴者に届く、つまりリーチとしてアルファブロガーは深夜番組と同等かそれ以上であるといえる。
おぉ、多いときは40万PVもあるのか。と驚きながらも、このデータはおもしろい。確かに、深夜番組をながら視聴している層よりも、文脈をきちんと見て読まれるアルファブロガーの方が影響力はあるかもしれない。だって例えば、深夜にTVをつけながらblogを読んでいる人がいた場合、どちらかと言えばどっちに集中しているかって聞かれたらblogでしょ、という話にもなる。
では、広告に焦点を当てたらどうなるか。
沢山番組に出まくっているタレント個人は100人に聞いて90人以上が知っているという認知度の高さになると思いますが、深夜帯で週1程度ひな壇に出ているだけのアイドルの認知度はdankogai以下ということにもなりかねません。広告主は、番組提供やスポット広告で時間単位で広告を出しますが、視聴率が10%を超える番組は稀ですし、料金も高いですから狙っただけの認知度が出せるかといえば疑問です。
しかし、TV局としてみれば全タレントの露出度よりメディアパワーはあるわけで、例えば自社が出資した映画の宣伝はスポット空き枠を最大限活用して認知を図りますから、認知度が高くなるわけです。そういう意味でのメディアパワーは以前として大きいですが、Y!やGoogleも同じようなことはできるようにはなってきていると思います。
広告を出すスポンサーとして考えると、以前は全国民に広く認知させたいときはTV-CMに金を掛ければよかったが、今は必ずしもそうはいえない。ということはいえると思います。ですから、ネットやSPなども含めメディアプランの設計は大変複雑になってきていると言えるでしょう。
ナショナルスポンサーも、以前と違って同じ商品を広く多くの人に売るという方向性から、個々人にマッチした商品を細かくマーケティングして売ってくるという方向性に移ってきていますし、例えば港区のレストランのようなところであれば、視聴率の高いTV番組で紹介されるのと、私のブログで紹介されるのが、さほど効果が変わらないということもあり得る状態になってきていると思うのです。
メディアパワーに関しては、現段階ではTVの方がやや強いかもしれないが、書かれている通り、Y!やGoogleにもそれは出来るだけのポータルとしての力があるし、現状に出来ている。これがwebでは、もっと細分化することも今後は可能になってくる。以前にデジタルサイネージエントリーをした時でも少し書いたかもしれないが、結局はマスへの広告もニッチの広告も両方が臨機応変に出来るプラットフォームが重要な訳であり、TVはマスに対してしか出来ない。ここが重要な欠点なのだと考える。
ただ、ホリエモンblogとも藤沢blogとも少し考えが異なるのが、もっとTVとWebのどっちが影響力があるかというより、もう少しライフスタイルの変化を社会学的に見なきゃなんとも言えないのじゃないかなーとかも思ったり。次の日に「あの番組見た?」や「あのNEWS知ってる?」という話題が、「Y!(やmixi)のトップニュースにあった、あのNEWSが・・」や「Youtubeのあの動画が・・」という会話に変わっていることは言うまでもない訳で。結局はデジタルネイティブ時代は到来しているんだよね。だからこそ、TVはもう少しどこにターゲットを当てるかはっきりとさせるなら話は別かなとかも思うし、まあ現状のTV局と代理店にその細分化が出来るとは思わないけど。
あと、もう一つ気になった点が、藤沢blogのコメントにあった、”TVは垂れ流し、ネットは双方向”というコメント。まだこんな20世紀のインターネットが登場した時みたいなことを言っている人がいたのか!!と少々驚きと笑えた。
TVとインターネット(六本木で働いていた元社長のアメブロ)
インターネットはメディアとしてはまだまだTVの足下にも及ばない(金融日記)
最近読んだ本の中から、関係ありそうなものを。
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