17 Jan 2010

"Shibuya", Really Has No Intrinsic Value?


 昨日は渋谷で、渋谷の在り方について議論。最初はそんな話じゃなくて、表現の仕方だったり見せ方みたいな話をしてたんだけど、いつの間にか渋谷の話になりヒートアップ。そもそも戦前から商業都市として"買い物をする場所"として形成され、戦後になってそれが西武と東急(確か東急の方が数年進出は遅かったはず)の2つのグループによって競争され、"スペイン坂"や"文化村通り"のような名称までもつけてしまうくらい都市作りにおいて力を持ち、現在の形として形成されてきた渋谷の街と文化って、やはり商業主体の街なんだよね。改めて深い歴史的に見ても、江戸が作られてゆく上で渋谷って、全く手を付けられていなかった場所なわけだから、そりゃあそうかもしれないけど。

 その上で、じゃあ現在渋谷の都市文化ってがどういった形になってるかって言うと、もしかしたら90年代後半あたりから急激に成長した"ギャル文化"以降はっきりとした形として確立しているかって言うとNOだと思う。"ギャル"という言葉(正確に言うとコギャルやマンバという言葉)が世に溢れた90年代から2005年くらいまでって、良い意味でも悪い意味でも渋谷が街としてのアイデンティティーをしっかりと持っていて、"ギャルに憧れる子"や"ギャルを見に来る人"がある種間接的にかもしれないけど、お金を落として行くことで、都市としてのビジネスは非常に成功していたと思う。ただ、2007年くらいからかな?"ギャル"っていう文化自体も多様化してきて、例えば"age嬢"という歌舞伎町文化だったり、ファッションに関しても109の圧倒的な力よりも原宿ファッションに興味を持つギャルだったり、もっと言えば今のギャルって"ファッションセンターしまむら"を愛しているんでしょ?よく知らないけど。

 そういった時代の流れから"渋谷=ギャル"っていう固定概念的なものが薄れてきて、じゃあなにが残りますか。って話になると、なにも残らない"無機質な場所"になってしまったんだよね。これってもちろん最初に書いた渋谷が商業ベースにした都市作りしかして来なかったから、っていうのもあるとは思うけれど、それ以上にもしかすると、ギャルというブーム的な文化があったから現在の無機質さが生まれているのかもしれない。フェスティバルが終わった後みたいな。

 ただ、この無機質さってもしかしたら、日本の地方都市(地方って書いたら悪いけど)や発展途上国が、向かっている先ってここ(無機質な渋谷)なんじゃないのかな?とも思った。先進国の商業タウンとして目標とされてきたこの場所が、ブームとして過ぎ去ったらなにも残らない。だからこそ、一貫した文化政策が必要なんだよね!とも再認識。だって、例えば原宿だったり一貫した文化がある場所には、無機質さは顕著になってないのだから。もちろんそれは政策だけじゃなくて民間も消費者も全ての流れにもよると思うけどさ。

 それを踏まえた上で、じゃあどうすれば良いのかってことを考えなきゃいけないのは自分の課題ではあるんだけど、その反面というかそれ以上に、渋谷がある種プロトタイプ的になるという意識を持って、他の地方都市は早めに新しい手を打てば良いじゃないかということをすごく思った。ちょっとまとまりがないというか完全に今日は主観的な意見だけど、都市で文化を作っていくためには、早く動かなければな、ということを改めて感じさせられたし、いかにすごく良いものを見せるためのプラットフォームをフラットに出来るかがこれからの課題だなと。






(画像は関係はないけど、Ryo Taguchi, Tomoko ImakawaのGreen Islandの中からShibuya : created by imkw 2008-09)

13 Jan 2010

New Media Art Infrastructure of possibilities : Louis Vuitton New Year's Countdown Facade


 もう昨年の話なんだけど(って書くとすごく古い話みたい)、2009年大晦日の夜に表参道を歩いてて、イルミネーションはもう見慣れてたし興味もなかったんだけど、Louis Vittonがファサードのディスプレーを大きく変える作業をしていて、すごく興味深かったからちょっと立ち止まって見てた。いつもはほとんど白のLEDで照らしているファサードを青に変えていたから、綺麗だなーって感じだけど、ここまで出来るならもっと表参道を歩く人たちとインタラクティブなものを作ればいいのに、なんてのも思いながら帰ってしまったんだけど、最近になってこの記事を見たら、カウントダウンですごい映像を映し出したみたいで、見とけばよかった!なんてちょっと悔しかったり。

 ただ、今回の試みって見せる相手としてもすごくコア(今回だとLouis vittonのVIP)なところになってくるし、規模としてもいいかもしれないんだけど、今回の成功がなにを生むかと言うと、例えば次のコレクションの立ち上がりとか大きい話題を作るときって、もっといろんなことが出来る可能性が広がったと思う。その上で、もちろんLouis vittonは、村上とずっと前から手を組んでいるという強さも含めて、彼やカイカイキキ自体も映像作品に最近すごく力をいれているのだから、その新しい発表の場だったり、これは非常に難しいのかもしれないけど、村上のようないわゆる現代アーティストともっと新しいメディアアーティストとLouis vittonという3者のコラボレーションとして、インタラクティブなものも作れるよね。それこそ表参道は一般通行者も多いし、マッチポイントとしての価値も高いと思うし。

 自分で言っている事がぐちゃぐちゃになってきてるけど、この試みは今後のLouis vittonが行う戦略の中でも新しい糸口になるんじゃないのかな、って思ったということ。そして、12月の頭ごろからやっていたDiorの赤いファサードとは同じように見えて全く違う可能性があるということ。そんなことを思ったりしながら、やぱっりなにか新しいことをやりたいな!と。




(Louis Vuitton Omotesando, 2009.12.31)


(Louis Vuitton Omotesando, 2009.12.31)


(Christian Dior, 2009.11, Image by:Dior)

ルイ・ヴィトン表参道店がブルーに輝いた夜
http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_12131/
「ダミエ・アズール」新モデルの発売を記念したイベントを開催!
http://www.elle.co.jp/fashion/pick/lv1226

10 Jan 2010

Medicine and Art: Imagining a Future for Life and Love


 森美術館に「医学と芸術医学と芸術:生命と愛の未来を探る ~ダ・ヴィンチ、応挙、デミアン・ハースト」展を見に行ってきた。率直に、森美術館の企画展の中で久々に興味深いと感じる内容だった。その名の通りだけど、ダヴィンチの解剖図からダミアンやパトリシア・ピッチニーニの現代的なアート作品まで内容が濃い上に、展示の流れも大変見やすくすごくよかった。

 しかし、ダヴィンチの頃の解剖図を書くための作業は、悲惨だったんだろうね。もちろんそれを描いた作品もあったけど、それ以上に想像してしまうと怖くもなるなと。ただ、方法こそ進化しているものの、根本的な体のメカニズムってあの時代から驚くほどわかってたのね。逆に言うと、300年以上たっても解明されてることって進化してないんだなとも実感。だけどやっぱり、現代芸術として医学領域をテーマとした作品たちが一番良かったかな。ヤン・ファーブル(ファーブル昆虫記のファーブルの曽曾孫とは初めて知った)だったり、ウォーホールの「薬局」、やなぎみわ、エドワルド・カッツの「GFPバニー」とかまぁ比較的好きなアーティストが多いってのももちろんあるけど、わかりやすい作品が多かったかなとも思った。ただ、個人的にはPatricia Piccininiの「Game Boy Advanced」とWalter Schelsの「LIFE BEFORE DEATH」はものすごくクールで刺激的だった!


(Elmira Sang Bastian,2002, 2004, Walter Shells)


(2002, Courtesy: Haunch of Venison, Tolarno Galleries and Roslyn Oxley9 Gallery)

人間の身体は我々にとって、もっとも身近でまたもっとも未知の世界です。人間は太古の時代からその身体のメカニズムを探求し、死を克服するためのさまざまな医療技術を開発してきました。また一方で、みずからの姿を、理想の美を表現する場の一つと位置づけ、美しい身体を描くことを続けてきました。より正確な人間表現のために自ら解剖を行ったレオナルド・ダ・ヴィンチは科学と芸術の統合を体現する業績を残した象徴的なクリエーターと言えます。本展は、「科学(医学)と芸術が出会う場所としての身体」をテーマに、医学・薬学の研究に対し世界最大の助成を行っているウエルカム財団(英国)の協力を得て、そのコレクションから借用する約150点の貴重な医学資料や美術作品に約30 点の現代美術や日本の古美術作品を加えて、医学と芸術、科学と美を総合的なヴィジョンの中で捉え、人間の生と死の意味をもう一度問い直そうというユニークな試みです。また、英国ロイヤルコレクション(エリザベス女王陛下所蔵)のダ・ヴィンチ作解剖図3点も公開します。(http://www.moriart.org/contents/medicine/)

Walter Schels
http://www.walterschels.com/h/?lang=en
http://www.noch-mal-leben.de/h/index.php

Patricia Piccinini
http://www.patriciapiccinini.net/

3 Jan 2010

EKIDEN -Seasonal Tradition of New Year's Holidays-


 Today, I went to Hakone to watch the goal of HAKONE EKIDEN. It's a gather momentum at the popular level. So, we can't walk straight in the huge tide of people, like famous festival.

 but, my university team, the winner of past year's Hakone ekiden, finished 8th on the first day, but came back on the second day to take 2th place overall. It was never make up for a poor start and finish in second place.




(02.01.09 Hakone, all photo)

1 Jan 2010

RISING 2010


A HAPPY NEW YEAR 2010!!


(01.01.2010, R134)

A Happy New Year 2010, Best wishes for the new year.
May your this year you filled with joy,happiness and wonderful surprises!