7 Mar 2010

a conflict between the old newspaper and twitter

 ちょっと前からtwitterをはじめとしたweb上で論議を生んでいるこの話題について少し触れてみる。詳しい話の流れとかは林信行さんのblogなどが早々に書いて下さっているので見てもらった方が良いと思うから、簡単に。自分が気になったというか理解出来なかった点だけ。

 まず、この記事自体が記者の主観が入りすぎているということ。もちろん、記事というのは人が書くものだし、客観性と呼ばれるものは存在しない。しかし、この記事における主観は、論点が本質とかけ離れ過ぎだ。この記事では、大臣批判というよりも大臣批判というフィルターを通して、twitter批判とも受け取れる。要するに、こういった政治家などが直接しかも早急に国民とコミュニケーションすることで、いわゆる"記者クラブの中抜け"が行われるようになる。それが顕著に見えた今回のケースで、記者クラブ保守派の読売だからこそそれが強烈に見え見えになる記事になったのではないか。その理由として、同じ話題に関して朝日新聞が同日付けで書いている記事に関しては、批判じみた記述はない。

 ここまでならまだ良いとしても、今日の読売に出た社説には、驚いたのを通り過ぎて落胆した。これはさすがに酷すぎる。yomiuri onlineで見た限りだから確実とは言えないが、おそらくこの記事は今日の朝刊に出ているはずだ。日本で一番の発行数を誇る新聞社の考える代表がこれかと。特に最後の、「気軽につぶやいてもらっては困る時もある」。これが本音だろう。極端な話をすれば、twitterやustreamによる記者会見などもしようとすれば今すぐにでも可能な訳で、情報も早くなる。ただ、それをやられると番記者の意味はなくなる、だからこそtwitterの価値を否定し、信頼性を低めよう、ということだ。

 記事を見る限り、先日の記事を書いた記者も、今日の社説を書いた人もtwitterをやっていないだろう。言うまでもないが、フリージャーナリスト・ライターを始めとした独立した人たちがtwitterを使いこなし、どういった情報の出し方をしているのか、どういったディスカッションをしているのかを知らないとしか思えない。はっきり言えば、こんなスタンスを取っているからこそ新聞に未来はないと言われるのだ。

 そして最後にもう一つだけ批判を付け加えると、読売が記事を出し議論を呼んでから、見出しを3回も変えていた上に、「ツイッターの利用を優先させる考えを示したことは、今後、論議を呼ぶ可能性がある。」と記者自身が正当化されるように書き加えたことである。これに関してはkamikura.com blogに詳しく書いてある。確かにwebメディアでは見出しや一部の内容を変えることも珍しくないが、通常その旨を追記するだろうし、こんなにしれっと変えたケースでは焦って対応したとしか思えない。もはやメディアとしての価値はないと言っていいんじゃないかね。

 いずれにしろ今後、新聞社は電子配信などを(日経のように)スタートさせて来たり、少しはwebシフトが活性化させてくるとは思うけれど、会社の本質を変えない限り、つぶれちゃうよーと。あっ、もう時既に遅しだったりして。


【読売】原口総務相釈明…ツイッターで津波情報流してた
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100302-OYT1T00431.htm


【読売】3月6日付 よみうり寸評
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column2/news/20100306-OYT1T00593.htm



【朝日】自ら津波ツイッター速報、原口総務相「正確な情報優先」
http://www.asahi.com/national/update/0302/TKY201003020185.html


原口大臣ツイッター報道に感じた違和感 (nobi.com)
http://nobi.com/jp/opinion/entry-1131.html

原口大臣Twitterで情報を流し新聞社に弁明させられる
http://blog.kamikura.com/archives/1511

Naoshima-Inujima 2010


 long time no update, sorry. last week, I went to Naoshima and Inujima in the Seto inland sea of Japan. that was so special trip in a while, and i was 4times to go there. I was pretty excited about "2things". The first is the easiest, i met a amazing new works! (ex. Claude Monet). and, next is most things, the spectacle remains the same. i hope this will keep spectacle unchanged.