20 May 2009

47news app have new chance of CGM?

 47newsがiPhoneアプリにしたそうだ。早速ダウンロードをしてみた。これで産經、ANYに続き新聞社としては3つ目のapp storeアプリ参入。3つとも無料で記事を提供するアプリになっているが、この新聞社のapp参入はどこへ向かうのか。新聞社のデジタルコンテンツの生き末はどうなっていくのか。

 まず、いち早く参入したのは知っての通り、産經新聞の一紙まるごと配信。産經の東京版をまるごと読むことが出来ることで、今までのRSSとは違う、記事の見出しやレイアウトなど紙媒体の良さを感じられるとして、導入当初は話題を読んでいた。しかし、現在どのくらいのヘビーユーザーがいるかは不明だが、個人的にはほとんど見ないアプリになってしまった。なぜなら、iPhoneユーザーにとっては、3Gで接続するとなによりも遅い。また、なんだかんだ言っても、RSSで読むほうが100倍読みやすいからである。まぁそれ以上に政治的立場から読む機会もあまりないのだが・・。当初は「イザ!」ほどの社会的効果があるかなとも思ったが、結局この程度。

 次に、"あらたにす"のアプリ。このアプリははっきりと言って論外。通常のあらたにすをANYが登場させた時と同じように、登場の時は非常に話題を集めたと思う。それはそうだろう。他の新聞社にとってもANY3社だけがデジタルコンテンツでも頭抜けてしまったら、勝ち目以前に追いつくことも出来ないレベルに引き離されるのは、目に見えている。ただ、結局はこのアプリも記事の見出しが読め、読み比べることが出来るというのが精一杯のレベル。ましてや、専用ブラウザもなく、わざわざsafariを起動させなければならないなんて、最低レベルのappではないか。強いて言えば、写真ページだけは当初悪くないかなとも思ったが、更新の低さと使いにくさで見ることはほぼなくなった。

 では、本日登場した共同通信と地方紙の47newsのappはどうなのか。まだあまり使っていないからはっきりとはわからないが、記事を読む際、共同の記事以外はsafariか専用ブラウザで開かないといけないのは、微妙。すべての記事が共同の記事のように専用フォーマットで読むことが出来れば、読みやすいのに・・。まぁもう少し使ってみないとわからない。

 しかし、はっきり言って読みやすいや軽いなどのUIなんてはどうでもいい。なんだかんだRSSリーダーをダウンロードしちゃった方が早いし、読みやすいし。では、なにが問題点なのか。それは、新聞社が自分たちが出したアプリがデジタルコンテンツ化の最先端を行っていると考えていそうで怖いということだ。その上で、読むだけのデジタルコンテンツなんて論外な訳で、それだったらわざわざiPhoneアプリでやる必要なかったと思うのである。

 前のエントリーでも触れているが、iPhoneアプリはユーザーが増えることで、そこからマッシュアップされ、新しいコンテンツないしライフスタイルが爆発的に生まれる可能性があるとうことである。だからこそ、そこをもっと意識すればいいのではないか、と。現状の新聞社がCGMをどういった位置づけで行っているのかは、知らないが、以前に話してた頃のCGMの可能性なんてiPhoneを使ったらすぐだと思うのは、私だけなのでしょうか。

 なんてことを考えてたら、やっぱりインターネット・メディアに関わる仕事に戻りたいなー、とかも久々に感じてみたり。

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